感情や気質を「どう活かすか」が、誰しも持っているテーマかもしれません。

感情は、感じていいものですし、ダメなものはありません。
健康であれば、すべての感情をバランスよく感じると言われています。
「怒り」「悲しみ」「不安」「怖れ」・・・
これらはマイナスなものと一括りにされがちですが、感情そのものに、プラスとかマイナスという「評価」はいらないのかもしれません。
すべての感情は在っていいものです。
感情は、それぞれに役割があります。
例えば、怖さを感じるからこそ無茶をせず、大ケガをしなくて済んだり、悲しみや寂しさを知っているからこそ、人に優しく接することができるのではないでしょうか。
不安だからこそ準備や努力、工夫をするという側面もあります。
それぞれの感情が揃っていることで、わたしたちの心は守られている・・と言っても、過言ではないかもしれません。
しかし「感情の出し方」によっては、良し悪しが生まれることもあります。
そのひとつは、子どもに向けて、むやみにイライラをぶつけることです。
行き過ぎた「言葉の暴力」や「体罰」は、子どもの脳を傷つけることが、福井大学の 友田 明美 教授と米国ハーバード大学との共同研究によって報告されています。
子どもとの接し方には、特に注意が必要かもしれません。
感情は活かし方次第で強みになります。
怒りを感じやすい方は、愛する者を守るときのエネルギーも強いと言われていますが、そのエネルギーは、子育てに欠かせないものです。
子どもを安全に育てるためには、親が守ってあげる場面がたくさんありますよね。
今ココで必要だから沸き起こる・・・そのときの瞬発力は、怒りのエネルギーに似ているものです。
感情は、活かし方次第であり、本来持っている気質は、個性や強みになると思っています。
この感情や気質を良し悪しで評価するのではなく、感情のバランスをとりながら「どう活かすか」というのが、誰しも持っているテーマかもしれません。
