子どもは「甘えること」によって、親の愛情や自分の存在価値を確認していたりします。

愛されているという実感が、子どもの自立心を育みます。
子どもは、お母さん(養育者)にたくさん甘えることで、「自分は大切にされている」「愛されている」という実感を持つことができます。
自分の存在価値を認めて、自分を好きになり、周りの人も大切にできるようになるようです。
子どもの頃に思いっきり甘えることで、甘えの欲求が満たされていき、自立へと向かっていきます。
しかし、自分が子どものときに厳しく育てられてきたのであれば、子どもの甘えをよくないものとして捉えてしまいがちかもしれません。
わがままに育ったり、依存心が強くなって、自分では何もできないようになってしまうのでは・・
周りに、子どもに甘い親だと思われるのでは・・
そういった不安があるのではないでしょうか。
「もっとわたしを見て」というサインかもしれません。
自立をするために、子どもは甘えとわがままを繰り返します。
お母さんや周囲の大人たちに、その甘えやわがままを受け容れてもらうことで、子どもは自己肯定感を高め、自分に自信をもてるようになる・・それが自立を促す力になっていきます。
子どもは「甘えること」によって、親の愛情や自分の存在価値を確認しているようです。
スキンシップを求めて抱きついてきたり、「見て見て・・」「ねぇ、ねぇ・・」と話しかけてきたり、駄々をこねたり、グズってみたり・・・
これらは、子どもの「もっと甘えさせて」「もっとわたしを見て」といったサインかもしれません。
この子どもの甘えを突き放したり、叱ってばかりでは、子どもは不満や怒り、不安を感じてしまいます。
自分に自信がなくなり、自分を不必要な存在だと思い込んだり、まわりの人を信じることができずに、攻撃的になってしまいかねません。
甘えたり、離れたり、また甘えてきたり・・・
子どもが甘えるのは、親を信頼しているからではないでしょうか。
見知らぬおじさんには、ぐずったりしないはずです。
子どもがスキンシップを求めてきたとき、助けを求めてきたとき
さみしかったり、不安になって安心を求めてきたとき
・・そういったときには、なるべくやさしく受け容れてあげることが必要かもしれません。
子どもが、自分で何かにチャレンジしようとしているときには、あまり干渉しないように見守ってあげる・・・
一方で、子どもがひとりで困っているときや、どうしてもできないことがあるとき、どうしても我慢できないことがあるときは、冷たくあしらわずに、やさしく手を差しのべてあげる・・・
甘えてきたかと思うと、親から離れて行動したり、不安になってまた甘えてきたりと、そんなことを繰り返しながら、子どもは成長していくものなのでしょう。