乳幼児期は、人格形成の土台となる大事なときです。

子どもの健やかな成長には、親子の信頼関係をつくることが欠かせません。
乳幼児期から親の愛情を受けて安心することが、子どもの心の成長につながります。
愛着(アタッチメント)とは
「愛着」とは、ジョン・ボウルビィ(医学者、精神科医、精神分析家)と、メアリー・エインスワース(発達心理学者)によって確立された愛着理論の中にある概念の一つで、乳児期の赤ちゃんから幼児期の子どが、母親(養育者)との間に築く情緒的な結びつきのことです。
この愛着の形成が、人に対する基本的な信頼感を育みます。
愛着が十分に形成された場合には、情緒が安定し、自信を持って行動できたり、周りへの信頼感が芽生え、他者の気持ちが理解できるようになります。
それに対して、子どもの頃の愛情不足によって、愛着の形成が十分でなかったときの子どもの特徴は、自信が持てなかったり、周りを信頼できなくなるといった傾向があるほか、無気力になったり、イライラしやくなるようです。
母親(養育者)との愛着がうまく形成されないと、「自分は守ってもらうほどの価値のない人間だ」と、自分のことを否定的に捉えてしまい、その結果、周りの人を信頼できなくなってしまいます。
愛着のある人間関係の有無が、その後の子どもの心の発達に大きく影響するようです。
特に、乳幼児期は、人格形成の土台となる大事なとき
その時期に、たっぷり愛情を受けとることが、子どもの心の成長につながります。
心地よいコミュニケーションで愛情を注ぎ、子どもの健やかな自立を支えていくためにも、まずは大人が心のバランスを整えていく必要があるといえるかもしれません。